こんにちは、あきぞらです。
今回は、私のSIerからWeb系企業へ転職した経験から、
SIer企業とWeb系企業との違いについて紹介します!
目次
SIer企業では何をしていたか
僕の前職の会社は、「システムインテグレーション」という名目ではありませんでしたが、
業界で俗に言ういわゆるSIer(システムインテグレーター)でした。
企業からシステムの構築・開発案件の要件定義を行い、
設計と開発を行い、テストをし、リリースして運用保守まで担当していました。
システムは典型的なウォーターフォール型の開発です。
僕は前職はリリース後のシステム運用もやりつつ、機能追加の設計・開発もやっていました。
開発フェーズであれば、開発は半月~数か月程度やりますが、
全くコードを書かずに資料作成やテストで終わる期間もけっこうありました。
SIer企業からWeb系企業に転職して感じた違い
Web系の商材を扱う企業にエンジニアと、
企業から案件を受託してシステム開発をするエンジニア。
その違いを挙げてみようと思います。
僕がWebエンジニアに転向して感じた違いは以下です。
- Web企業の方が専門性が求められ、プログラミングスキルを高められる
- Web企業(事業会社)の方がスピード感を感じる仕事ができる
- SIer企業の方が、「テスト」「品質」に対する意識は高い
- SIer企業の方が、「資料化」「手順化」に対する意識は高い
Web系・自社開発の企業にエンジニアには、特に
スピード感、スキルが求められます。
違いについて、もう少し詳しく書いていきます。
Web系企業の方が、エンジニアとしての専門性を高められる
「エンジニア」という職種で入社したので、基本的には
「コードが書けて、それを生業とする人」
と周りから思われています。
SIerで働いていたときはそんな事はなく、マネージャ層も皆なんとなくコードが書けたり、
システムの言葉が何となく分かっていました。
Web系の企業では、仕事が営業、デザイナー、管理等と分かれていて、
皆と分業をしながら協力してサイトなりシステムなりを作っていきます。
そのためもちろん求められるレベルは必然と高くなりますが、 仕事の専門性が高まります。
SIerよりWeb系企業の方がスピード感を感じやすい
前職もシステム開発を担う企業の割にはスピードが求められる会社だとは思っていましたが、
いま僕がいる企業では、自分が想定していた以上にスピードが必要でした。
仕事の専門性が高まる分、開発・作業に対する進捗が細かく求められます。
SIerのシステム開発は一旦WBS(タスクとスケジュールが細分化されたもの)が決まれば、
後はそれに沿っていくだけなので、
全体的にダラっとしながらでも進めていくことはできてしまいます。
しかし、Web系企業では常に状況が変化して、
その時その時で考えながら対応していく必要があることが多いです。
Web系企業よりSIerの方が「テスト」に対する意識は高い
SIerの職場では、
Web系企業よりも「テスト」に対する意識が高いです。
システム開発であれば、
単体テスト・結合テスト・システムテスト等のようにいくつかのテストの過程を経てリリースを行います。
一方で、Web系企業では、
最初はとにかく動くものを作って本番環境に上げよう、後は試行錯誤していこう、という文化があります。
これは「何を作るのか」ということ違いによるものだと思っています。
BtoB向けの機関システムであれば、エラーが許されないシステムを作らなければいけないですし、
しっかりと工数(お金と期間)をもらっているので、テストを厳格にやります。
テスト時の観点や、エラー時の対応など、前職で身に付けることができたと感じています。
Web系企業よりSIerの方が「資料化」に対する意識は高い
ドキュメンテーションへの意識の違いもあります。
システム開発はドキュメント化を基本的には必ずします。
時によっては、エクセルで作成した設計書を顧客に納品することも多いです。
会社によりますが、Web系ではあまり優先されない作業かと思います。
基本的には設計書や仕様書などはなく、
担当者とのチャットや電話、対面でのやり取りがそのまま仕様になることも多いです。
管理されていてまったりじっくりやりたい人はSIerが向いてると思います。
まとめ
この記事で紹介した、SIerとWeb系とのちがいをまとめてみました。
SIer | Web系 | |
開発 | ウォーターフォール型 | アジャイル、またはスパイラルなどが多い |
プログラミングスキル | そこまで求められない(ことが多い) | スペシャリストとして一定のレベルが求められる |
仕事のスピード感 | 計画に沿ってシステム納品するため(炎上しなければ)余裕がある | 市場の変化によって変わる・スピード感は高め |
テスト | きっちりやる、エビデンスを残す | おざなりになりがち・自動化する |
仕様書などの資料化 | 必ずと言っていいほどやる | やらないこともある |
結論
ぼくの意見ですが、
『スピード感の中で成長したい!」
という方は絶対にWeb系のエンジニアが向いていると思います。
とにかく成長したい、スキルアップしたいと思っている人にはうってつけの職業です!
転職やスキルアップを考えている人の参考になればと思います!